October 08, 2009

Brora 30y

 名古屋の出張ならここへ来ねばならぬ,という駅前のBar,L.W.へ。スモーキーなハイランドモルトで一つお薦めをとお願いする。紹介していただいたD.M.H.のボトルシリーズをいただく。何せシングルカスクの30年物,お値段も3,000円超!しかし大丈夫,ここでは1/2でも売ってくれる。心していただく。
 お願いは叶っており,本当にスモーキーな風味,甘さよりやや塩辛さが優位だが,バニラ・九ローブ・オレンジ・リンゴといった複雑な香りが漂う。55.7%のう度数は感じられないほどスムースで,さすが熟成ものといった感じがする。香りの変化は速く,また加水もあまりお勧めはできないということで,10数ミリの酒とひたすら向かい合う。贅沢であり,かつお手頃。有難うございました。

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June 18, 2009

TULLAMORE DEW(特級)

 1998年,バー通いをはじめたころ,初めて学会なるところで発表をした名古屋。そこで飲んだのがタラモア・デューだった。奇しくも同じ名古屋で見つけたウィスキー特級時代のタラモア。バーの締めに一杯頂いた。
 タラモアと言えば,現在ではプラムなどの香りもするような穏健かつライトかつちょっと甘口のアイリッシュ。しかしこちらは現在のものとは全く違い,モルトたっぷりのスコッチのような味わいと風味。スコッチが好きな御仁にはこちらの方がずっと楽しいだろうと思われる。

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Kingsbury singlecask demerara portmorant 1976

 出張の折はいつも立ち寄る名駅のバーで,著名なボトラーズブランドであるキングスバリーのデメララ・ラムを。1976年の樽詰めでヴィンテージは31年。
 恐ろしく良い香りで,辛口のコニャックをイメージさせる雰囲気。豊かに立ち上る香気の中にある甘さ,焦げた感じ,ケミカル,コーヒーフレーバーなどが様々感じられる。味自体は辛口の中に甘さとちょっとだけ苦みや塩辛さが混じる複雑な味わい。塩の混じった生キャラメルのような感じというとわかりやすいかも。
 ちょっとじゃないがたまりません。極めて秀逸なラムだった。

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March 26, 2009

Château Lafite-Rothschild 1978

 「高級ワインのご相伴にあずかる」第3弾!立て続く時は続くものである。知り合いが頂いたという誕生年ワイン。どうやらご本人はそれほど飲むというわけではないらしく、夕飯を奢る条件で飲ませて頂くことになった(いや、夕飯代など全く比べものにはならない)。
 保存は押し入れということで、状態は決して良くはないらしい。コルクをみると黴も来ており、かなり傷んでいる。何とか抜栓。
 色の方は暗かったので万全ではないが、非常にきれいな赤でありワインの実力を物語る。足の方は随分軽くなっている様子。香りはというと、最初のうちは硫黄系の香りもさし、ひょっとするとハズレかと思わせる。口にした分には問題というわけではなく、先日のマルゴーのような激しいタンニンはないものの、それはそれでボルドーらしい。とりあえず開いてもらおうとプロペラのようにぐるぐる回しているうちに、最初の香りが落ち着いてきて上品な感じになる。果実の香りというよりはかなり樽の香りに席巻される。何せ経験がないので、これがブショネだかどうかも分からないが、飲むには問題ないということは分かったし、意外と悪くないと感じられた。保存の問題もあるのだろうが、30年を超えてもきちんと仕事をしているのかなという印象。
 持ち込みの当人は「美味しくない」らしく、どうやら話を聞くとOpus 1のようなものの方が良いらしい。なるほど。貴重な経験をさせて頂いたことに心より感謝。

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February 15, 2009

Château Margaux 1994

 前回に引き続き,高級ワインのお裾分けシリーズ。今回は泣く子も黙るマルゴー。
 1994年は大変気候の温暖な年だったらしく,収穫量は非常に多かったという。タンニンが非常に高かったという解説は実に正しいと思われる。注いだ直後はタンニンの強さにぐっと押される。香りもワインというよりはブルーチーズなのではないかと思われるほどの重厚感である。私なんぞそういう高級なものには縁がないので,グラスをモーターのごとくグルグル回して空気に触れされる。確かにどんどん飲みやすくなる。色は大変に綺麗で,ガーネットのような紅と,濃いめのトパーズのようなオレンジを重ねたような色である。大変エクセレントな香りらしいのだが,今回は周りのタバコの煙にやられて少々その素晴らしさを見いだし損う。余程の覚悟がないと飲めませんね。
 今回も,身の回りの方々に心より感謝。

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February 01, 2009

Opus One 2005

 某Barの常連としてかねてから知る方が持ち込まれるということで,お相伴にあずかる。こういう貴重なものを飲むことは滅多にない。心していただく。
 色は赤いベルベット絨毯のような美しい紅色。単色に近い紅というより,黄・橙・赤・紫などの色相を程よく混ぜていったら出来たというタイプの複雑な色(もちろん透明度・純度は高い)。足も驚くほど長く,グラスのあちこちからカスケードのような流れが出来る。
 香りの方は幾分大人しい。ブドウ・ベリー・ドライフルーツのような代表的な赤ワインの香り以外にも,もう少し甘い果物(熱帯果実とか)も不思議に感じられる。樽の香りの方は強くない。飲んでみるとかなりタンニンが強いことは感じられるが,味自体は非常に穏やか。有名なボルドーの若いビンテージならその強いタンニンで,こういう風には決してならないだろう。同じ若くても「既に飲み頃」と感じられるのが不思議。カベルネ主体の荒々しい高級ワインの棘を抜いたらこうなりましたといった感じである。
 改めて,提供くださったN氏に心より感謝。
 

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October 05, 2008

DRC. Fine de Bourgogne 

DRCですぜDRC!平たくいえばロマネ・コンティの畑でできたワインから作られるブランデー.絞りかすから作るマールとはちょっと違う.
 かすかな記憶をたどると...
 それにしてもマールのようなケミカル香がない訳ではない.特に最初は強く感じられる.しかし次第に時間が経つと,ブランデーの甘い香りに支配されるようになった.ロマネ・コンティだからなんて性格については,そもそもDRC自体飲んだことがないのだから分からない.ただ,ブドウの良い香りがするな,とは分かる.酔っぱらっているので叶わないが,香り自体は繊細にかぎ分けられれば良かったと思う.味の方は結構強めの刺激も乗ってきた覚えが...

 いやはや,本当に微に入り細にわたるお気遣いと歓待,ありがとうございました.

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Hennesy Private Reserve 1965

 半分のお値段でいただけるというなら,もう一杯飲みましょう.こちらはヘネシーの古いものを.
 香りは驚くほどフレッシュで,1965年なんて予備知識がなかったとしたら,爽やかなアルマニャックと勘違いしたかもしれないほどの力強さ.ヘネシー特有のコクがあって余韻の強い伸びの良い香りそのままである.味の方は逆にエレガント.通常感じられるような甘さや酸のトゲといったものがなくなっていて,滑らかに舌の上を過ぎていく.こちらはこちらで絶品のコニャックである.

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Cognac Tesseron Lot No. 29

 出張のため長野市にある某Barへ,ここはソムリエの資格も持つバーテンダーS氏が優れたお酒を集めている.そして15mlで廉価に販売をしているものもある.そこでお願いしたのがこの1杯.何といっても1929年のヴィンテージコニャックを中心にブレンドしているところがポイント.Sさん曰くとてもエレガントなものらしい.
 香りは本当にエレガント,1つ1つの香り要素が繊細に1つ1つ感じられる.かなりアンテナを敏感にたててかぎ分けないと,優しい香りのコニャックという言葉になりかねないので注意.奥の方でかすかにリンゴや洋梨の甘さが感じられる.実に上品である.

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September 12, 2008

獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分

 金沢で最近大変な評判を浴びる鮨店へ。近頃私の耳に届いていた名酒とやらがいきなり取り扱われていることを知る。聞けば鮨屋の主人の出身の酒という。店で飲むには相当のものではあったが、ここはひとつ清水の舞台から飛び降りて。
 特徴はといえば、酒米を23%まで削ったという手の入れようがポイント。飲んでみるとやはり西の酒らしく、相当に甘い。そして酸味は比較的穏健である。吟醸香もしっかりとしているので、果汁を口に含んでいるような気になる。酒の透明度が恐ろしいほど高いのは、醸造の結果なのかはたまた澄ましているのかわからない。つまみに寄り添うような酒ではない。飲み出しの一杯に、あるいは食事が済んだ後のデザートにといった感じであろうか。ただし食べ物を殺してしまうような個性もないので、あまり気張らずご心配なく。

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