November 21, 2013

魔王,百年の孤独

  義父から百年の孤独と魔王をいただく。百年の孤独は20年ほど前に宮崎の友人がもってきてくれたものを飲んで,世の中にはこんなに素晴らしい焼酎があるのかと驚いた記憶。今飲んでも美味しい麦焼酎だが,それから20年経って,素晴らしい焼酎が沢山現れるようになってからは,「定価なら素晴らしいが,プレミアが付いてまで買うか?」という九州人的発想に飲み込まれてしまった。
 魔王は初めて。なにせ希少だし買値は高いし。でも頂いたのでありがたく飲む。

 飲んでみて本当に驚く。これは芋焼酎か?飲んだ途端にふわっと花やフルーツの香り。アルコールの当たりも優しくて,一瞬吟醸酒なのかと疑う。こんなフローラルな蒸留酒は他に例を知らない。
 普通ならロックか,時によってはお湯割りだが,こんな素敵な酒はストレート以外にない。切子の日本酒器に入れて,少しずつ頂く。それにしても美味いので,それがするすると減っていく。ミーハーな気もするが,確かにもてはやされるだけのことはある。

 百年の孤独も一杯。こちらは40度とウィスキー並なので,魔王よりは骨太。いや,樽で熟成された焼酎が沢山出まわるようになった現在,まろやかさや芳醇さは昔のような感激はない。しかし麦なのに結構骨太で,麦の香ばしさもしっかり感じることは新しい発見。もし定価で手に入るような事になれば,ちょいちょい買ってもいいなあと思うことには間違いない。

 こんなのをいただくと,他に素晴らしい焼酎がないかまた探したくなる。久しぶりに素晴らしい酒との出会いだった。

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September 30, 2012

厳選辛口 吉乃川

東京からの帰り、珍しく駅弁。ならばこれまた珍しく一本つけようとキオスクで。吉乃川は長岡のポピュラーな酒。そしてこれは缶の酒。この手のカップ酒は糖類が添加されていたりだが、これは米と麹、アルコールだけのもの。
日本酒は不思議なもので、米の甘さにアルコールの辛さだけでなく、苦味、酸味、旨味、時には渋味のような多様な味がする。吉乃川もこれらの味がきちんと分かる仕上がり。それなりに甘みがあって、辛口のパンチもあり、ほんのり残る苦味その他がいいバランス。つまみにと買った和風の弁当にもよく合う。
たまにはこういうのも悪くないが、隣の人には酒臭くて迷惑だったかも。どうかお許しを。

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August 23, 2012

瑞鷹 玉瓶

 長兄家族が来沢の折に手土産として頂いた。瑞鷹といえば美少年・千代の園とならぶ熊本三大酒造メーカの一角をなし,生産量のやや少ない香露を含めて四大蔵ともいえる熊本の美酒である。「♪晩酌に,瑞鷹。奥様の思いや〜り〜」のCMは30代後半以上の熊本出身者なら聞き覚えがあろう。その瑞鷹の大吟醸。熊本といえばそこそこ芳醇な酒が多いのだが,これはいかなるものか。
 水色の瓶に入った爽快さを感じさせる見た目と,飲み口が同じ。九州の酒とは思えないすっきりとした味である。雑味なし,不要な甘さ一切なし。酸味の当たりもほとんどなし。するするっとイケてしまうのでとっても危険。しかし香りの方は相当のもので,冷たくしていたにもかかわらず三温糖とか桃とかのようなしっかりとした吟醸香がある。さすが大吟醸。僅かだろうがアルコールを添加して純米にしていない醸造が,このすっきりとした加減を作っているのだろうと思う。熊本のうだるような夏にはもってこいの爽やかな酒である。
 地域・醸造元で酒の性格を判断できるとは限らない日本酒の面白さ。香露と美少年以外の熊本の酒もどんどん全国区に進出すればいいなあと思う。

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September 12, 2011

筑波大学 純米大吟醸「桐の華」

 近年あちこちの大学で地ビールや日本酒を作るのは有名。東大や早稲田もちゃんとある。そして我らが母校筑波にも...あった! 純米大吟醸「桐の華」。桐の花から分離した酵母を使い,山田錦で純米大吟醸に仕立ててあるという。醸造は花酵母を使った酒で近年人気の高い来福酒造。500本限定なんだそうで,そんな貴重な酒なら上等に飲まねばなりません。イナダのユッケ風ヅケや飛騨の飯泥棒,博多の明太子など上等な酒肴を用意して臨む。
 よくよく冷えたものを戴いていることもあるが,香りは大吟醸のそれとは少々違っている。弱めの甘いさっぱりした香り。華の一字を冠しているが,華やかというより慎ましやか。口に含むとこれがまたキリッとしている。桐から生まれた酒らしい,狂いのない筋の通った潔い味。酸味が弱く甘味とほのかな苦味,アルコールのアタック。シャキッとした味で美味い。どんなつまみも芯の通った強さで支える端正な酒である。身贔屓を差っ引いてもこれは好きな酒だぞ!
 さまざまな邂逅に感謝しながら,それでも遠慮なくグイグイといただく。豪華,派手,ケレンのようなものは無いが,決して媚びない芯の通った酒。大学自体もそうあって欲しいねえ。

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May 26, 2011

月桂冠 大倉記念館 純米酒

 先日訪れた「月桂冠 大倉記念館」こちらで入館記念に頂いた一合の缶である。缶に入っているとはいえ純米である,そして月桂冠の博物館に来た客へのノベルティである。おそらく気合が入っていないわけはない。いい加減に飲んではこちらも日本酒呑みの沽券(こけん)に関わる。しらすおろしを作り,鰊の昆布巻きを買い求め,蒲鉾には田丸屋のわさび漬けを塗る。万全の態勢で日本酒に挑む。
 冷たくしていることもあり,香りは実にあっさり。フルーティーとかそういうものではなく,とても日本酒の香り。麹の香りである。口に含むと「あ,昔お正月に飲んだ日本酒だ!」ちょっと甘い味に日本酒らしい味,アルコールもしっかり当たる。飲み終わると舌の奥にちょっとした苦味。純米であっさりだが,奥にドシンとした重さと爽快さ。旨味より日本酒らしさ。そう,これが「一級酒」を飲んでいるという実感である。得意ではないがきっと燗をつけてもきっとそれらしい酒になることだろう。
 どのつまみにもハズレということがない。大手メーカーの酒もいいねえという感想。ただ一合はあまりに寂しい。すぐさま冷蔵庫にあった「福正宗 特別純米(銀ラベル)」を取りに行く。

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May 16, 2011

加賀鳶 純米大吟醸 藍 しぼりたて

 先日学生と飲み会を開く。学生が持ってきてくれたお酒がこれ。加賀鳶を醸す福光屋は大学のすぐ近く。本学もいろいろお世話になるご近所である。メインブランドは「福正宗」だがこちらは高級品。とはいえ純米大吟醸でも大人ならそれほど高くはない。学生の心遣いに感謝。そしてボトルがブルーでとても美しい。

 福光屋のモットーは「ふんわりの後,サラサラ」。さすがに純米大吟醸はサラサラとはいかず,甘酒に近い米の香りと,嫌味のないたっぷりとした甘さに圧倒される。アルコールも決して主張しないが,酔いがぐっと回るような重さもある(17度なのだ)。つまみはワラビやタケノコの山菜。個性の強い味を凌駕する「優しい情熱」。いや甘露甘露。

 

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March 07, 2011

菊水の辛口

 菊水の辛口,である。言わずと知れた酒,である。大学生の頃からよく知っている酒だが,そういえば最近わざわざ飲んでいない酒でもある。あまりにもポピュラー過ぎる。やはりそこはきちんとしておこうということで。
 越後の酒なので淡麗なのは織り込み済み,もちろん淡麗,しかし日本酒らしいふくよかさがどこかしら残る。淡麗だが酸はしっかりしているということなのか? 水の中に酸やアミノ酸の旨味が残っている感じ。香りも典型的な日本酒の米と糖の香り。
 つまみは蒲鉾や小松菜の昆布仕立てなど。旨味には旨味で,これがたまらん。

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December 13, 2010

男女川 純米吟醸 無濾過原酒 すてら

 先日出張したつくばの友人が送ってくださったつくばの酒,男女川(みなのかわ)。要冷蔵の無濾過原酒という。まずは友人に感謝して,一杯いただくとする。
 注いでみるとやっと分かるという程度だが,かすかに濁っている。袋を吊るして絞った無濾過の酒。冷やされていることもあり,香りは淡い。日本酒らしい麹の香り。時間をおいて常温になると,キャンディーのような甘い香りが主体となる。口に含むと木の香り。アルコール度数17度ということもあるが,吟醸酒らしいふんわり甘い,ではなく,きりっと辛口。口の中で弱めの甘味・辛味・酸味が程よく調和した酒らしい酒。
 ステラだけに飲めば目の前に星空,というよりは,酔っぱらって冬の空を眺めるあのふらふら具合が目に浮かぶ。

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June 30, 2010

男女川 純米酒

 3月に購入してきた「茨城の酒あれこれ」の最後の一本。筑波嶺の蔵元が作る酒。
 男女川は初めて飲むお酒。栓を抜いて最初の感触は「しっかり,アルコールも酸もはっきりで爽快」リンゴや柑橘を一緒に噛んだような印象で,日本酒に辛口のワインのテイストをまとわせたようである。冷たく冷やしてキューッといきたくなるような感じ。印象としてはかなり好印象。
 数日後,半分ほど残ったものを戴く。今度はその辛さがぐっと落ちついて,優しい甘さがしっかりと感じられるようになる。これほど変化したと感じることも結構少ない。甘く変化した飲み口も好印象。
 こうやってみると,茨城のお酒は結構美味い。そしてバリエーションに富んでいて,いろいろ飲んでいる分には飲み飽きしないなあという気持ちにもなった。良いですね。また筑波に行く機会があったら,買ってみようと思う。

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April 04, 2010

武勇酒蔵純吟

 武勇といえば,茨城でも入手にそれなりの努力のいる銘酒である。私ニカタが大学時代,初めて日本酒が美味いと思ったのも,寿司屋で飲んだ武勇の冷酒だった。当時は飲みやすいからっとした酒だと思っていたが,果たして初めてから15年経った今,どう映るか。
 全体のベースから言えば「辛口」。でも決して端麗ではない,甘さ・辛さ,かすかに残る苦味,アルコールの当たり。どれをとってもしっかりしている。にもかかわらず濃醇でベタベタというものでもない。香りも屠蘇のようなスパイシーさを含んだしっかりとした酒の香り。骨も太く,存在も確か。「武勇」の名に見合った酒であるとみた。
 口を真一文字に結んで,不敵な微笑を浮かべながらグイと飲む。そういう飲み方の似合う酒である。
 

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