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June 19, 2005

カツ丼研究者 吉兵衛へ行く

神戸は三宮に,数多のカツ丼好きが訪れるという専門店があると聞く。出張の間を縫って,その店「吉兵衛」に行ってきた。

時間はまだ11時半前というのに,すでに8人の行列,にもかかわらず待ちは5分程度。カツ丼を愛すると見える多くの猛者が一斉にカツ丼を食しておる。とりあえず,デフォルトのカツ丼に赤出汁をつけてみることとする。「ライス少な目」とオーダーしてみたが,どうも出てきたときには「だし少なめ」といわれたような気がする,事実「つゆ」がまわりと比べて少なかったような気がするので(ライスは十分にあった),そのあたり上手く伝わらなかったかもしれない。
味はあっさり味で,つゆの風味も何かが突出しているようではなかった,卵は半熟よりやや固め,トッピングは小ねぎ,「それほど言うほどのものか?」と少し突っ込みたくなる。ただし不思議なことに,カツの肉が柔らかい,そう,あの豚の角煮のような,縦の繊維感のしっかりした柔らかいカツ。ひょっとして蒸してから揚げているのではなかろうかとすら思われる。おそらくロースなどの肉ではなかろうと推測されたが,その真実やいかに。
何せ時間の都合があり,あわてて食して店を後にする。もし感想を即時に聞かれたら,「ま,足繁く通おうとも…」と書くところだった。しかし,数時間後,思いに変化が生じる。カツ丼自体はともかくも,あの肉だけはなんとも記憶に残る。いや,いずれはもう一度相対せねばなるまいという気持ちすら湧く。やはり「つゆの多い仕様で食べてみたい」という気も湧き起こる。
昔若いころ,熊本で食べた多くのカツ丼が,自分の嗜好のベンチマークとしてある。また金沢でその人気を誇る「ぶんぷく」のカツ丼が,ある意味日本の理想的なカツ丼(特に関東圏を考えたとき)の標準形に割と近いものと考えてよいかもしれない。それから比較すると,このカツ丼「新手の」アプローチかもしれないとつらつら思いながら,未来への評価に託すのであった。

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