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July 13, 2005

「高級な」食べ物と「そうではない」食べ物の味

 つくばで、ウェンディーズというハンバーガー店に初めて入る。マクドナルドなどに比べれば比較的高く、フレッシュネスバーガーやモスバーガーなどと同様の「ちょっと高級な」ハンバーガー。食べ応えもあり、なかなか美味しいと感じられた。とはいえ、千円を超えることは決してない。
 このようなおいしい食べ物を「B級グルメ」などといったりするようで、鮨やフレンチなどとは一線を画する、しかし「美味しさ」に違いがあるのだろうか。もし美味しいという快楽が1次元で説明できるとすれば、それは「違いがない」ことになる。 さて、「高い食べ物」の方がおいしいのだろうか?食べ物の「価格」を決める要素から考えてみたいと思う。

(1)希少価値が高い
 例えば、キャビアなんかは、そもそも原料となるチョウザメ自体が少ない訳で、この価格の高さは、味そのものというより希少性によって左右されている度合いに依存しているかもしれない。もちろん、希少価値の高いダイヤモンドはそもそも食べられないので、実際の高級感は希少価値と味の交互作用によることになる。
(2)生産にコストがかかる
 外国産は輸送コストがかかったりするので高くなりやすい。鮨などの食べ物は、1単位あたりの生産にコストがかかるのかもしれない(技術料・店の設置費用など)。この場合も、希少価値と同様、味そのものに価格がよる訳ではない。
 もし、食べ物の高級さについて、上記のような要因が強く影響するなら、高級な食べ物とB級グルメの差は、コストの差であり、味自体はどちらも美味しい「1次元の」構造を持っているのかもしれない。

(3)高級な食べ物にしかない「美味しさの側面」がある
 たとえば、魚につけ肉につけ、「脂ののった」すなわち高脂肪の部分が美味しいとされる。高脂肪の生物は、季節限定である希少価値の高さ、ないしは高脂肪にするための「コスト(和牛やフォアグラなど)」の高さによって左右されている部分があるかもしれない。

 こうなると、B級グルメでは味わえない「美味しさ」が高級グルメにはあり、高級な食べ物とB級グルメの美味しさは、同一の次元では説明がつかない可能性がある。
 実際には、食物の「おいしさ」を決定する要素は複数の次元があるのかもしれず、この辺の心理学的解明はもっと進められるべきなのかもしれない。
 ちなみに、我が友人には「安いだけで美味しいと思える」ようなタイプがいる。こうなると....うーん、どう考えましょうね。

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Comments

最後のは私のこと????

「高い」と「おいしい」は両立しないと認知的不協和になりますね。
思考のプロセスとしては「高い」を認識する方が先ですから,「高い」→「おいしいと感じる」というパスは結構強いのではないでしょうか。

「おいしい」に影響する要因を分解すると,「その食料の味に関する要因」と,上に述べたような「社会的要因」があるのかな?

どちらもゼロということはまずないと思いますが,気になるのは社会的要因が何割くらい占めるのかですね。意外と大きいのでは???

高級寿司店で人工イクラを堂々と出したとき,何割気がつくか実験したいですね。

Posted by: しまだひであき | July 14, 2005 at 01:16 AM

しまだくん まあ気にしないで
おいしいものの社会的要因は相当強いと思うのですよ.あと,高いものはあまり食べられないから,新奇性の強さによっておいしく感じられる,つまり「飽きがきにくい」可能性もありますよね.

Posted by: nikata | July 16, 2005 at 09:26 PM

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