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October 29, 2005

ローカル学会

 北陸心理学会というところへ行く。今年は発表ネタがあるので,自信を持って赴く。

 小さな学会なので,ブースは基礎系と発達・臨床系の口頭発表のみ。最近の認知科学会もそうだが,こじんまりとした学会は,自分と異なる領域の勉強を沢山することになる。自分が勉強していた頃より進んでいる話があるかと思うと,古いテーマを今新たにというものも。特に院生さんは先行研究をたくさん勉強しましょう(おせっかいだけど)。
 勉強になったのは構成的エンカウンターの学校での利用についてのシンポジウム。最近は小学校や中学校での特別活動に随分取り入れられているようだ。予想以上の広がりに驚く。
 多くの先生が言うには,生徒の絶大な変化が見られるということ,そして抵抗を示す「敏感な子」が出てくること。絶大な変化が見られる技法ということは,やはり「影響力の大きな」技法であるということか。特に潜在的な病理や葛藤を抱える子がいる時は難しそうであった。で,気になるのは「授業で行う」こと。学校でのワークショップや自由参加の研修なら,自発的な参加でよかろう。また,大学生や高校生の場合,エンカウンターの目的や心理学的な解説もできるので,理解も求めやすいし承諾も得やすい。これが全員参加の「授業」だったりすると解決する問題は多いと思うし,また小学生あたりは,理解に基づく承諾が得にくいので,かえって本来の効果も期待しにくいなあと。
 このこと,大学教員も心すべき。体験を伴う授業は,受けはいいのだが,いまいち「乗れない」学生にも強制することになりかねない。ここを良く踏まえたうえで導入しなくてはならないだろう。それでも「とても面白かった」という学生に気をよくして,どんどん導入しかねないのだから。

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