« 口頭試問とその後 | Main | LEON »

January 20, 2006

男への殺し文句

 内田樹先生のブログに,興味深い考察がある。「男を篭絡する方法」つまり,男を落とすポイントのことである。

 これによると,その知見は以下の通りであり(一部改変)
(1)「あなたには才能があるわ。他の人には見えなくても、私にはわかるの」
と色気のある態度で示すことにより,でまず80%の男は落ちる。
さらに成立の条件として,「自己評価と外部評価に落差があること」が必要という。
また
(2)「ルックス」についての賞賛は効果的であり。「私、あなたのルックスが好きなの」という言明は効果的であるという。
 内田氏はこれらをささえるものとして,男性が基本的に「自己に対してある種の自信を持っている」ことがあると示唆している。

 ある程度「客観的に」自己をみることができる人物であっても,自分自身の特性・属性にはある種の期待も含んでポジティブな評価を含むことが多い。このような「自分は『イケている』感じ」を有能感,また「自分はできる」と感じることを自己効力感といい,この有能感や自己効力感を支えることは生きていく上で比較的重要な意味を持っている。これらの感覚はは「あればよい」のであって,それが客観的評価である必要はない。例えどのような不遇な身の上であっても,自己効力感が持てるうちは,精神的健康は比較的高い。たとえ幻想でもよく,ポジティブな幻想(ポジティブ・イリュージョン)は,個人が生きていくことにおいてそれこそポジティブに作用する。
 なるほど,自らも思い当たるところありで,決してルックスに自信がなくても,イケテなくても,時折「私は結構好きよ」などといわれると,確かに落ちそうになること必至である。世の女性は適宜この知見を活かされると良いだろう。また,この有能感を支えること自体は,女性にも効果的かもしれない。ただし,支えるものは少々違って,
(1)「(君は)素敵だと思うよ,僕はそう感じるんだけど」
(2)「君って,『可愛い』と思う。」に変換すれば良いのではなかろうか。この「素敵・可愛い」にも,客観的な基準は実にあいまいであり,個人がそう定義することで,ある程度いかようにもフィットさせることができる。

 ただし,この2言で落ちない条件がある。それは,言葉を投げかけられた当人が,複数の異性から同様に評価されるケースで,「そこそこモテる」場合である。この場合,当人はそこでなおどちらかを選択することができ,その際には投げかけた異性をシビアに比較・検討することができる。つまり,落とそうとした側がイマイチであれば,振られて失敗に終わることとなる。(注)

 しかしながら,モテるタイプの個人は,複数から投げかけられることにより,「まだもっと良い異性が声をかけるかも」と,どちらも受け入れない場合も想定される。その意味で,良いオス・良いメスが常に異性を獲得しているかは,少なくとも人類でも別物なのかもしれない。

(注)複数から投げかけられた時,その複数を受け入れることで,「口説き」に成功することがある。この場合は,落ちた側は二股以上の関係を選択したことになる。これをどのように考えるかは,また別の話である。

|

« 口頭試問とその後 | Main | LEON »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/92639/8251652

Listed below are links to weblogs that reference 男への殺し文句:

« 口頭試問とその後 | Main | LEON »