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March 03, 2006

研究職に向く人の条件

(1)好奇心としつこさ
(2)中途半端と優柔不断
 前者は「研究」に向く人格特性,後者はうーん,研究者に向く特性か?研究をやるからには,その研究に興味を持ってもらう必要はある。「カッコよさそうだから」とか「尊敬されそう」とか,「稼げそう」という理由でこの職を選ぼうとしている人,シッシッ。大体そんな良い仕事でもないです。給料も下がり気味だし。ついでに,その好奇心のためになりふりかまわない人,大歓迎かも。小さい頃,アリの行列が楽しくて,地面に腰を下ろして1時間以上見続けられた人とか。思春期の頃,性的な興味が湧いて,図書館の百科事典から人体図鑑,名画集まで漁ったような人も割と向いているかも。こういうしつこさ,というか,徹底というか。この仕事を支えるような気がする。
 しかし,この仕事,俗に言う明晰で強靭な人だと,その職まで行き着かないかもしれない。大体研究というのは「まだ分かっていないこと」を見出すためにあるので,「俺の考えではこうだ」とか,当たりの強い発想の人は運が良くない限り成功しにくい気が。1つのことに徹底せず,あれこれ思い悩んで試したり,自分とは違う意見も何となく否定しづらくて持ち続けたり。傍から見れば実に優柔不断で曖昧。一生結論に至らなくともそれを善しとできるような,当たりの弱い人は,結果的にこの業界に向いている気がする。
 大学生にとっては,授業でさまざまな知識を「正しい」と教える先生は,何と強気に物事を断定しているように見えるかもしれない。しかし,それは「既に確認された知識」だからで,先生の日常は断定できないものとの格闘だったりするのです。あるいは解決に行き着かない中途半端なアイディアばかりの中で這い回っていると言っても良い。颯爽と格好の良いイメージで研究者を目指すと,早晩辛くなります。
 ではどうすれば良いのでしょうねえ。1つは,何にでも興味をもって楽しめる「馬鹿っぽさ」をもつと良いかもしれません。あと,やりたくないことも嫌なことも,必要があれば嫌がらずやろうと思える「真面目さ」か。
 およそ「天才」と呼べる人以外には結構当てはまるような気がします。あと,本当に研究が好きでそれだけを支えに生きていける「幸福」な人もこれ以外になります。

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