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June 22, 2006

ミニマム・エッセンシャルズ

相変わらず「ゆとり教育」の是非が論議される中,面白いニュースが出た。
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東京都教育委員会は、小学校卒業までに、全児童に身につけさせるべき学習内容を独自にまとめる作業を始めた。「東京ミニマム(仮称)」と名付け、来年度中の策定を目指す。学力が不十分な児童を指導する教師に「最低限の基準」を明示するもので、全国で初の試みという。
 都教委によると、東京ミニマムは全児童が分かるまで教える基準。教えるべき内容を示した国の学習指導要領の中から絞り込むといい、「九九を完全に覚える」「コンパスで円を描く」「順接と逆接の接続詞を使い分ける」といった内容を想定している。国語と算数で計画している。
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 こういう試み,基本的に賛成,そもそも新しい「ゆとり」新指導要領自体,これまでの内容を精選して,生徒が習得すべき「ミニマム・エッセンシャルズ」を設定したものといっても良い。特に「全ての児童で」として更に精選をしたということは,実のところ基礎基本を重視するという意味で,問題となっている新指導要領の理念と実は異なっていないように思われる。
 逆に,この基準を十分にこえる生徒・児童については,さらに発展的な学習を提示すればいいのである。こうなると,実際には公立学校でも「習熟度別学級編成」に移行していった方がより効果的なのかな?という気がする。これにも賛否が分かれるのだろうが,塾から英会話スクール,果てはスポーツジムに至るまで,個人の技量の合わせて「初級・中級」とクラスが分かれている今,それほどの混乱はないのではないかとも思っている。
 一つ問題なのは,この「最低ライン」を設定すると,それ以上の努力をしなくなる可能性があること。より上級へ進もうとする動機付けの力をどう付与していくかは,この試みには不可欠な検討事項なのではと考える。

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Comments

これは評価できる試みですね。
明確な基準を設けることで教授行為が組み立てやすくなるし、学ぶほうも目標設定があれば頑張りやすい。
ただし、ニカタさんのおっしゃるとおり、最低基準に合格した後の動機付けが難しいのかもしれません。

あ、そうそう。私信です。
中学生に国語や社会の勉強の仕方を聞かれたのですが、どう指導してイイやら困っています。
なにかアドバイスをお願いします(笑)

Posted by: たかぴ。 | June 23, 2006 at 07:30 AM

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