早生まれと教育機会
小学校低学年では,出生の早い個人の方が学習その他に比較的有利とはずっと言われてきた。これがその他の要因の影響を受けた大人になってからも,残るのではという説が出された。以下は朝日新聞の記事。
----------------------------------------------------
1~3月誕生の「早生まれ」は学歴でもわずかに不利、という統計分析を一橋大大学院の川口大司(だいじ)・助教授(労働経済学)がまとめた。4年制大学卒業の比率が、3月生まれは4月生まれより男性で3ポイント、女性で1ポイント低く、「小学校のころは成績に差が出るとされるが、それがその後の教育過程にも影響している可能性がある」という。
総務省の就業構造基本調査(02年10月)のもとになった計100万人分のデータから、25~60歳の男女各26万人分を抽出し、生まれた月ごとの(1)4年制大学卒の比率(2)教育を受けた平均年数(高卒なら12年)を分析。抽出時の集計誤差は(1)が0.3%、(2)が0.03年程度という。
その結果、(1)は4月生まれが男性28%、女性10%なのに対し、早生まれは男性25~26%、女性8~9%だった。(2)も4月生まれが男性12.8年、女性12.5年に対し、早生まれは男性12.6年、女性12.3年だった。
----------------------------------------------------
100万人程度のサンプルで3ポイントならば,相当に差があると考えて良いと思うが,ちょっと調査が大雑把な気もする。せっかくなら,10年ごと辺りに区切っても一貫した結果が出る,とか。いくつかの基準で層別抽出しても,同様の結果となるのか,交互作用がでるのか。ある程度他の影響を受けていない可能性を考慮する必要はあるのかもね。
1年という長いスパンで学年を区切ることの問題も出てくるかもしれない。1学年3クラスくらいの学校なら,4ヶ月ごとに入学を行うとか,教育のニーズ対応・個別化などの流れも考慮してみても良いかも。もちろん,そうなるとクラス替えなんてことは無くなるのだが。どちらの方が良いのか,もし検討できたら面白いのだろうね。
The comments to this entry are closed.

Comments