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February 08, 2007

「ファンタ・ゴールデンアップル」論争を考える

 今日の朝日新聞の伝えるところによれば,過去に「ファンタ・ゴールデンアップル」という飲み物があったという「都市伝説」の存在を知る。コカ・コーラ社の公式見解によれば,ゴールデングレープは存在したがゴールデンアップルは存在したことがないというものである。これに対して「あったはず」という30代が多く,議論となっているということである。
 ちなみに私はというと,あったと思っていました。ゴールデングレープは知らないが,ゴールデンアップルははっきりと印象に残っている。この現象,いったいどういうものだろうか?

 記憶研究から考えると,ゴールデングレープの知識が当時存在したアップルに干渉してゴールデンアップルという新たな知識を形成したとみることもできるが,そうであればこの干渉は他のさまざまな商品にありそうで,当該商品だけに特異的に発生することは難しいと思われる。
 また,もし記憶違いだったとしたら,ゴールデングレープというものがあったかどうかという課題に変更する。こうなると自発的に思い出す再生という記憶の想起方法から,再認という課題に変わる。再認課題は再生課題より想起がよいはずなので,これで多くの人が記憶の間違いに気づく可能性もあるが,どうもそういうものでもないらしい。
 また,多くの人がゴールデングレープに言及せず,ゴールデンアップルだけに言及をすることからも,何らかの形であったのではという可能性もあるのではないかとすら思われる。ゴールデングレープとゴールデンアップルの再生課題を同時に課した時,ゴールデンアップルの方が再生率が高い場合は,かなりの確率であったと考えられそうなものである。
 また,公式見解に対する重要な問題として,「資料の散逸」などによって存在そのものがあったにもかかわらず,なかったと結論づける可能性も全くは否定しにくい所である。
 
 実は,きちんと調査するとあるのではないかという可能性も否定出来ないのである。では30年以上前のこの商品をどうやって調べればよいのだろうか?。たとえば当時は缶だけではなく瓶も多数あった。もし王冠で識別が可能なら,王冠コレクターは比較的存在するので,そこから探してみるなど,何か方法があるような気もする。

 実のところ,私はあの味を微かに覚えている。そして,それは明らかに「ブドウ」ではなく「リンゴ」だったように思うのだが...

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