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July 12, 2007

学術書以外の本を読もう

・考えてみると,私は「かつて」読書家であった。小学校から高校くらいまでの読書量は年に数百冊とハンパないのだが,これが大学以降,グンと落ち込んでいる。特に大学院時代はひどい。理由を考えると,「研究に必要のないものを読むくらいなら,論文の1つも読め」とどうしても考えてしまうから。どうも娯楽として本を読むことをしなかったように思う。
 最近になって,ようやくいろいろな本を読み散らかすようになった(反面,勉強はしなくなったかも...)が,これが実に考えさせられることも多く,仕事も少々クリエイティブになっている。当然ながら,知識もさらに増えることとなる。
 振り返って考えると,研究者としても,教員としても,あるいはプライベートな個人としても「余計なことを沢山知っている」ことで,どれだけ間口が拡がり,得ることが多かったことか。改めて,「いろいろな本を読む」ことの効用を感じている。
 確かに大学から院の時代は,本を読まなかった。しかし,沢山の文章に触れたという点については,相当なものであると思われる。なぜなら,10年間国語の先生だったから。何せ試験問題と教科書ばかり読んでいたので,普段は読まないと思われる「興味のわかない作家の小説」も読んだし,評論も手当たり次第に読むことになった。これが実に有り難く,現在でも自分の思考において血となり肉となっているようだ。研究をするもの,無駄に本を読むことは実に重要であると思われる。

・教育経済学者の矢野氏は,大学時代の読書量とその後の所得に相関が見られないことを指摘している。これは要は,論文を読んだりと,読書以外の情報収集の方がずっと大学生の生活に影響を与えていることを意味しているように思う。ただし,社会人になってからの読書量と所得には相関があるらしい。はっきり言えばツッコミどころ満載のデータともいえるが(相関は因果関係を示さないし,考察も恣意的な部分があるし),やや興味深いので書き記しておく。

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