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October 26, 2007

その仕事を奪って良いか?

 出張から帰る。ANAの搭乗はカードやバーコードをかざすだけで良くなり,随分ラクになった。じきにカウンター業務に携わる人員は減っていくのだろうと直感。そういえばここのところ引っ越しでいろいろお世話になるNTTも既にカウンターはなく,電話で済んでいる。
 機械化・電子化で人の手のかかる業務が減って,その分人件費や店舗の諸費が浮くようになっているのだろう。一見してみるととても良い話のように見えるが,これだけコストカットが図られると,本当に日本は大丈夫かと心配になった。
 企業は人も土地もコストカットに腐心する,結果として色々カットされる。そのうち窓口や対応といった業務に携わる人員は減少する。支払うべき土地などのコストも減少する。機械が導入されればされるほど,人の入る余地が減って,そのうち相当の余剰人員が生まれるのではないか?

 当然システム管理とか,ソフトウェア作成のような「別の業種」は増えることになるだろうが,余剰人員がそちらに廻るとは限らない。そもそも求められるスキルも適性も違ったりする。有り体に言えば,「単純作業,ないしは軽作業」に従事する人員が,機械化によって職を失う」ことになりかねないのだ。このムーブメントは何も今に始まったことではなく,産業革命によって多くの繊維手工業者が職を失った過去もある。しかし当時は別の職業に移行もできたのだが,現代のように職の分化が激しい時代に,それは本当に可能かという危惧をしてしまう。
 もっと酷い未来を予測すれば,典型的な知的作業と専門職業務に従事する一定の労働者と,本当に生産に必要な農林水産業・手工業に従事する労働者以外は,極端なポジションの低下を招くのではないか。そして,日本の人口を支えられるだけの職業需要があるのかと心配してしまう。これに外国人労働者の流入があれば尚更ということになる。
 そうなれば,日本人は現在以上の競争社会となり,教育に対するプレッシャーも高くなるはずなのだが,そうなりそうにないというのもいえそうだ。そして,すべての国民に高度な教育を提供できるということが,送り手の立場だけでなく受け手の立場からも困難であることも間違いない。この社会は一体どこへ進むのだろう?
 便利なようだが,その仕事を機械化・電子化して良いのか?色々考えさせられる瞬間である。
 

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