« 単発の仕事が好き | Main | 町内会の新年会 »

January 11, 2008

卒業論文の分量

 卒論の追い込みの時期になった。学生は一生懸命書いており,問題と目的とか,考察とか,それはそれは沢山書きつづっている。逆に「そんなんで良いの?」というくらい薄い論文の学生も近年はちらほら見られるようで,それはそれで大丈夫か?という話も聞く。自分を振り返れば,確か卒論は800字詰めで90ページ程度(含む図表),文章だけなら原稿用紙で100枚位を目指していたような。自分の周囲の友人も,まあ多少の差こそあれ,それなりの「厚み」がある研究を出していた。
 しかしそれぞれをよく見ると,コンテンツを増やすために本題からはかなり離れたところまで研究の概観が書かれていたり,くどくどと考察があったりすることもなきにしもあらず。そんな中で,卒論ってどのくらい書かせればいいのかはたと悩んだ。
 確かに厚いのは「頑張った」感じがするが,元はといえば1つ実験か調査をしたような程度だったりもする。無駄を省けばかなり薄くなる。 もちろん沢山の実験をして,どんなにまとめても何百ページという卒論があれば話は別だが。実際ジャーナルに掲載される論文も,大体15,000〜20,000字程度がリミットである。こう考えると,妙なもので水増しした卒論を書かせるより,ジャーナルと同じくらいの分量でもいいのではないかと思ったりもする。簡潔にして要をとらえた文章を書かせた方が,社会に出た時役に立つかもしれないし。
 確かに学生の特質を考えれば,本筋から離れても「沢山勉強をした」成果がよく見える方が,教育的でもある。だから分厚い論文を書かせる意義もあるとは思うのだろうが,逆にそれで判断するのもね〜と思う。
 ちなみに,私の修士論文。いろいろ集めると150ページ(1200字詰)に及ぶが,博士論文ではたったの十数ページに圧縮されている(それでも,ジャーナルのショートノート程度はある)。きちんとした体裁が整っていれば,分量はあまり評価しない方が良いように思う今日この頃。

 
 

|

« 単発の仕事が好き | Main | 町内会の新年会 »

Comments

トピックを見て思わず読まずにはいられませんでした。
っというのも、現在修論を執筆中ですが、私の指導教官はとにかく簡潔にまとめるようにという主義です。30文字×40行で30ページくらいをめどに進めていましたが、いろんな分析のデータを貼り付けていくうちに、50ページ超になりそうです。ページ稼ぎとは思われたくないので、データ内のフォントを小さくしたこともありますが、老眼の方には小さすぎて読めない?と思ったり…。
1冊3,500円くらいかけて重厚な感じの製本にするならば、ある程度の厚みがないと、カバーの方が目立って、中身はどこ?って感じになりそうです。
提出した暁には、使った資料をすべて裏庭で燃やしたい気持ちでいっぱいです。

Posted by: ぷにょ | January 14, 2010 06:09 PM

>ぷにょ さま
 修論頑張ってくださいね。領域によって分量もまちまちでしょうが,簡潔なのは良いことだと思います。ただし手厚い研究をした結果,分量が増えることはこれもまた褒められこそすれ悪いことではないと思います。
 現在のフォーマットはぷにょさんのような1200字か,32×25の800字が主流でしょう。フォントは10~10.5が見栄えが良いですが,12ptで上手く行間を取ってくれると見やすいです。30代の私でもそう思います。図版は9pt位でも十分ですね。
 提出してしまえば,労作も既に過去のもの。かなぐり捨てたい気持ちは良く分かります。でも,後で盗作とかあらぬ嫌疑をかけられたときのために,できればデータごと取って置きたいものですよね。
 しかし,1200字で30~50ページの修論。最近よく見かけますね。私たちの頃とは隔世の感があります。

Posted by: nikata | January 14, 2010 06:38 PM

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 卒業論文の分量:

« 単発の仕事が好き | Main | 町内会の新年会 »