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May 29, 2008

NHK交響楽団 金沢公演2008

 N響なんていつ振りだろうというほど遠ざかっていたが,某バーテンダーK嬢,そして某鮨店主人Mさんとご一緒して久々聴くことにした。演目は
フィガロの結婚 序曲
ヘンデル オルガン協奏曲
ヘンデル 水上の音楽
ドボルザーク 9番「新世界より」 
 思いっきりポピュラーなラインナップ。特に新世界といえば,ヴァーツラフ・ノイマンなど東欧の指揮者を数々招いてきたN響の定番中の定番である。期待を込めて聴く。指揮はこれまた九響などを中央に知らしめた小泉和裕。

 N響といえばどちらかというと「くすんだいぶし銀の弦」のイメージがつきまとうが,さすがに昔のような感じではなかった。それでも,時々みずみずしく,時々ウェットで,時々湿った感じの弦。モンスーンの国のオケなんだなあと思う。さすがに日本のどのオケよりもコントロールがとれ,欠点のない演奏である。フィガロは少々忙しくばたついた感じがあったが,後半にかけ次第にあってきた。オルガン協奏曲でも同様の不揃いさがあり,ミスが目立ったが,ホール自体に少しクセがあったからかもしれないと思う。一階S席の後方に位置をとったからか,弦の音が届きにくく,反対に管打が良く届くため,ところどころで弦がストンと抜けて聞こえてしまうのが残念な感じを受けた。ただ,これはホールの特質によるところが大きいように思われる。その中で,オーボエが大変美しく鳴っていたのが印象的。音自体にスピードがあって,つややかに耳まで到達してきた。
 新世界はやはりN響の十八番なのだろう,本当にきちんと演奏される。そして件の「ウェットな弦」が,ここでは実に心地よく感じられる。小泉の指揮は若干テンポの取り方に個性のある感じで,3楽章は幾分速く感じられた。アンコールは新世界の後の定番であるスラブ舞曲。最後の最後までイメージ通りのコンサートであった。
 やはりN響というのはどこまでも「正しい」オケなのだと思う。これが世界的な指揮者の解釈に出会った時,あるいは個性的なプログラムに出会った時,ホールでどのように聞こえるのかは改めて興味を覚えるところである。改めて聴いてみたいという気持ちにさせられたコンサートだった。

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