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March 08, 2009

出張帰途の本

・まだ寒いが,すっかり春になっちゃった感がある京都ー金沢間の移動。個展をちょっと見たり,うどんを食うはずが伊勢丹にあるラーコン(ラーメンコンプレックス:シネマコンプレックスのようにラーメン店が軒を連ねる一角,ただいま命名)で「富山ブラック」を食べたりする。なるほど富山ブラックというのは,金沢でたべるそれのようには塩辛くないようだ。それにしても塩辛いのだが。
 ところで,九州出身の私にとって「塩っぱい」のは「辛い」で意味が通じる。金沢でも大体大丈夫のようだ。一応全国に向けて発信したつもりで「塩辛い」にしておくのだが,これが意外と自分でも違和感を感じる。

・恒例となった出張帰りの小説耽読。今回は遂に「ジェネラル・ルージュの凱旋」まで行き着く(文庫本にならないと買わないので)。どれも面白い海堂作品であるが,今回の作品はその中でもひとつ抜きん出ていた。珍しく背筋や鼻筋に感情の変化に伴う兆候が感じられたくらいである。
 この作品のクライマックスをどこととればいいのか分からないが,その兆候は圧巻の医療行為のシーンによるものである。私にとって背筋に緊張が走る感動というのは「修羅場」にあるような気がする。そしてきっと,そういう「非日常の中で立ち回る」のが私自身好きなのだろうとつくづく思う。
 これと同じような昂奮を感じたのは,たとえばサマーセット・モームの「月と六ペンス」のクライマックスシーンなどが思い出される。あれを読んだのはもう20年以上前だが,息が詰まるような,そしてすべてのエネルギーをそこに賭けるような人間の行為は圧巻である。そう,まさに圧巻。
 ああいうのは会議や論文作成ではなかなか感じられない。ライブで演奏するとか,大学で沢山の学生を前に講義をするとか,何か大きなものを引き受けた時にしかない気がする。

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Comments

福島出身の義母も「辛い」ですね。
関東出身の私は「しょっぱい」「塩辛い」ですが
そちらの方が少数派なんでしょうか。

Posted by: ゆ | March 08, 2009 at 06:19 PM

>ゆ さん

「少数派」になるかどうかは難しいですよね。関東人口多いし。
ただ分布としては、かなり広いですよね。
調べたら出てきました。
http://www5.kokken.go.jp/dash4/drep/laj_map/LAJ_039.pdf

Posted by: nikata | March 09, 2009 at 12:22 PM

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