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May 02, 2009

学生の評価懸念(とてもコア)

 学生に,創造性とは何かという話をする。古くは住田による創造性検査が有名だが,その概念を使ってデモ。「天・地・人のように三つ組みの言葉を考えよう」と振ってみた。これが恐ろしく個人差があり,いくつも発表できる学生と,「思いつきません」と最初からパスする学生に分かれる。そのうち学生がいくつも答えだすと,パスしていた学生も思い付きを言えるようになる。何というか,そもそも知らないわけではないようなのだが,「それが良い答えかどうか分からない」と,パスするようなところがある。
 古くから「評価懸念」と呼ばれる何かが,この辺に潜んでいるようでならない。今に限った話ではないようにも思うが,学生は自分の示したものが適切であるかどうか,良い答えであるかどうかについて意識が行き過ぎ,結果として回答を躊躇しているようだ。もともと評価懸念の内側には「賞賛獲得欲求」と「拒否回避欲求」の2つがあるように覚えているが,そういう「強い欲求」というより,ネガティブな反応を極端に嫌い,提示するからには「完璧な,良い」ものをしゃにむに求める「見栄」のようなものがあるのかもしれない。

 このあたりの感じは各所に見られて,最近の学生の中には「高い評価のもらえそうなもの」がみつかるまで提出をせず,結果としてどんどん単位を落とすような学生もちらほら見られる。実は自身にも覚えがないわけではない。この年になって,ダメもとで色々トライしたほうが結果的には良いように思われ,さすがに周囲の評価にあまり気を病まなくなった。このあたりの発達的変化はどうなっているのか大変興味深いところである。

 ちなみに,先ほどのデモ課題,うちの学生には割と上手くいく課題で,学生は良いものも悪いものも関係なく,沢山の答えを返してくる。デザインの課題でアイデアプロセッシングなどをするのに慣れているのかもしれない。ひょっとすると,表現することを常としている学生は,一つ一つの評価にあまり重きを置かないのかもしれない。やはり興味は尽きない話で,暇があったら調べてみたいものである。

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