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December 02, 2009

現場学習の縮図 at サン牧

 ひょんなことから手を染めることになったmixiアプリの「サンシャイン牧場」。せっせと栽培し,ポイントを積み重ねることに躍起になっている。そして,知り合いの牧場に行っては栽培活動を重ねている。当面の目標は,畜産の牧場へ行くこと。自分のスペースもあり,なおかつ既に家畜も居るらしい。しかし私は当分ポイントを貯めなければ行くことはできず,時折ベテランの知り合いたちが私の代わりに手伝ってくれているらしい。何というか,見習いを始めた少年が,いつかは自分の小さな店を持つべいるのに似ている。学ら校と違って学ぶだけではない。実際に自分の畑をもちながら技術と貯蓄を増やさなければならないのだ。

 生産活動に従事しながら必要な学習を行う。そして時折先輩を見たり手伝ったりしながら知識を得るというOn the job training型の学習は,既に80年代にアメリカの教育学者レイブが指摘した「正統的周辺参加」という概念で説明されている。本日私は「先輩」の畑に出入りしているうちにいくつかを学んだ。

・先輩の畑には収量の多い,しかし栽培時間がかかる作物が栽培されている。始めたばかりの私はそれなりに楽しいので,栽培時間が短いが収量の少ないもの,すなわち簡単な仕事に従事している。おそらく10日もしないうちに,こういう「没頭した遊びかた」は続かなくなるはずだろう。その意味において,熟達者がそういう仕事に従事しているのは理にかなっているし,自分も早くそうなりたいという動機付けにもなっている。

・その中で,エキスパートの中には同じ作物を同時期に植えつけている。こうすると収穫時期が一緒になってより「手を抜く」ことができる。

・経験値になるからと,いろいろ手をかけていたが,先輩は実は生産性を上げるための指標を見ながらやっているのだと教えられる(A先生ありがとう)。そしてそれまでは,どういう基準で周りが関与してくるのか分からなかったが,この教示を機に作業上のコミュニケーションのとり方を学習する。

 形態としては先輩と同じ仕事に従事しながら,仕事の質が明らかに異なっていること。エキスパートの仕事を見ながら,たとえそれが「教えられたものではない」ものでも,活動自体からの気づきがあることなど,正統的周辺参加の知見そのものである。たかがゲームではあるが,学習の本質的なところをよくついているなあと感心したのだった。

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