取扱説明書と社会的サポート
久しぶりに大きな文具店へ行く。少しファイル類を買い足しておこうかという中で,キングジムの「取扱説明書ファイル」というものを見つける。マニュアルや保証書を上手くまとめて保存するツール。これは良さそうだと購入。早速家のマニュアルの整理を始めた。
沢山あるマニュアルを見ると,多くは既に廃棄したり使わなくなったものが多い。一気に捨てると結構一つに収まる程度になった。それにしても,まずこういうものを見ることはないのだなあと思う。
翻って考えると,世の中の多くはマニュアルなしに使えるものであり,マニュアルが必要なときは人に聞くか,ないしはGoogleか何かで解説サイトを探せば良いようなことがほとんどなのだろうと思う。そしてオンラインマニュアルは,得てして使いにくいことも多い。PDFで落とすだけでも面倒だと思うのだ。
多分今後はQ & A方式のサイト,あるいは質問サイトにより比重がかかり,必要なときのみオンラインということが多くなるのではなかろうか。そして,それらのコンテンツにアクセスできない高齢者などには,これまた「人マニュアル」という近所の「得意な人」が何だかんだで教えるというスタイルをどれだけ確立できるかによるように思われる。
昔は,こういうことは大抵町の電気屋さんという存在が有効に機能していたのだが,今ではそれも難しくなった。いっそ社会サービスとして,交番に警察官と同時に社会支援サポートとして「分からないことを教える人」というのが配置され,聞きたいときにはみんな交番に行く。というのは面白いかもしれない。もちろん交番ではなく,同じくらいある郵便局でもいいかもしれない。雇用対策としてもちょっと面白いのではと思ったりする。
そして,取扱説明書が,世の中からなくなってもいいように替わっていくと,紙も無駄にならないしいいんじゃないかと思うのである。
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Comments
ちょうどタイムリーな話題なので、コメントを。
電気屋さんで働いていると、いかにお客様がマニュアルを読まないかがわかります。
とりあえず電話で使い方を教えろ!おまえのところから買ったのにうまく動かない!という案件が多いです。
インターネットのPPPoE接続から、ルータ設定まで、マニュアルを読んで頑張ろうという方は希少な存在です。
んで、今日の話ですが、店のスタッフと30分3000円で何でもします!っていう商売を始めたら儲かるんじゃない?と話してました。ブルーレイレコーダーから今時の電子レンジの使い方まで何でも説明します、手伝いますっていうのは商売として成り立ちそうな気がします。
世にある電化製品はどんどん高機能化して、直感で使えるものが少なくなっているのは事実です。
お客様本意の機械が少なくなっているのかもしれませんね。
Posted by: たかぴ。 | January 16, 2010 12:43 AM
>たかぴ さま
確かに,現場にいるとその発想は良く出てきそうですね。ただ,私が言いたかったのは,そこで3000円かかると,本当の弱者である対象にはやはり手が届かなくなるのです。だから,社会サービスとして設置したかったのですよ。
ユーザ本位といっても限界はあります。単に分かりやすいものを設計するより,誰でも高度な世界に行けるための「最初の足場作り」が大事な気がするのです。
Posted by: nikata | January 16, 2010 09:42 PM