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February 03, 2010

いろいろ下がる話

・高校生の頃の私は,「歩く蛍雪時代」と呼ばれたことがある。国公立に限りであるが,センター試験のボーダーラインをほぼ覚えていたのである。当然大学の難易度が大体把握できているわけで,友人に大層重宝され,また後にこの特技自体は後に教育産業で働いたときに役に立った。 
 さて,大学にはいろいろなものが捨ててあるが,今日はおそらく某ゼ」ミナールが出している「センターボーダー」があった。昔の興味から拾ってきて,読んでみるとなかなか興味深いことが分かる。
 心理学の学べる大学だけをひろってみても,私が受験した1992年と比較して,合格圏(いわゆるB判定)がいくらか下がっているのである(2009年度予想として)。東京大学の文3で当時は大体88%程度,現在では86%に低下が見られる。その他の名古屋・広島・九州などは80%から,場合によっては割り込む場合も。これも当時なら82%~84%だったことを考えるとかなり低下。学力低下というより,少子化による競争の鈍化が見て取れる。
 唯一異なるのが筑波大学。当時80%だったラインが,現在は83%。これは学部再編で心理学が独自の学部(人間学類→心理学類)になったことも影響しているだろうし,関東圏で競合する大学が変化していることなども関連があるかもしれない。もし今なら私は受からない。
 「受験戦争」という言葉に隔世の感を感じる昨今である。

・さて,こちらはこちらで教育心理学の試験が終わった。大体正規分布から尖度がやや低い形になり,出席などで下駄を履かせると大体半数強がAになるよう大体調整されているようになっている。しかし今年の結果は,

 確かに正規分布に近い(むしろ矩形分布に近いが)が,平均点が下がった…

 問題自体はあらかじめ作ったプールからランダム選択するようなもので,難易度もそれなりに考えられているので,そう簡単に下がるものではない。致し方なく,追試かたがた再テストをし,Cのものも受験すればBまでは挽回できるよう再学習の機会を与えることにした。何といっても教職課程科目,本当に教員になりたければCが並ぶ成績証明もあまり良くなかろう。

 成績低下には一つだけ思い当たる節がある。昨年度からこの講義に限り,それまでの板書+資料から,パワーポイントによる提示(ハンドアウトつき)+資料になり,今年はさらにそれに準拠した教科書を作ったのだ。情報量はとても増えて,充実しているのだが,学生の学習にそぐわなくなっているのかもしれない。このスライドとハンドアウトの問題は,既に研究があるのだが,私の講義には適用できないのか?
 それもまたあるかもしれない。

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