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May 07, 2010

なぜ凡庸な店もつぶれないのか?

 お昼,まあともかく何か食べなければならない。とはいえ近所の食べ物屋さんはたいてい知っており,おまけに今日はあまりがっちり食べる気にならない。となるといつものセルフのうどんでもとなるが,さすがに続くのもどうか。結局滅多に行かない外食産業ちっくなラーメン屋で食べる。まあこれが案外満足をもたらしたりする。
 こういうことを経験すると,人間は「美味いもの」を食べたいのか,「いつも違うもの」を食べたいのか判然としないときがある。もちろんどちらもで,その他にも安いとか,お腹一杯になるとか要因はいくらでもあるのだろう。そのためには,味とか価格とかの問題だけではなく,そもそも一定以上の「店の数」が必要になるのではないかと思われる。
 古い研究だが,リヒター(1938)が行ったカフェテリア実験はこういう選択行動を上手く説明している。この研究自体は本来食行動にもホメオスタシスが働くということの実証だが,意志決定論的に考えれば最適な価値を持つ商品を選択するとは限らず,つねにバリエーションを求めるという傍証にも考えられる。そうなると,(ある一定以上のクオリティは必要であろうが),意外と凡庸な店にも選択されるチャンスがあるということになろう。
 昔の田舎の大衆食堂は,そこでしか食べられないという選択肢のなさを回避するため,たいていトンカツからラーメンまで多彩なメニューがあった。グルメな時代においても,バリエーションは重要な要素であろう。

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