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September 05, 2010

21世紀美術館で音楽を聴く

 本日は,21世紀美術館で「建築と音のアンサンブル」という企画。何でも設計者の妹尾&西沢コンビが賞を受賞したとかで,今日だけは有料ゾーンを開放して各ブースで15分程度の演奏会だという。全く知らなかったのだが,学生のツイートで知る。居ても立ってもいられず自転車に乗って21美へ。
 開始が1時間ごとに区切ってあるのでそういうインスタレーションかと思ったら,どちらかというと15分刻みの各プログラムが同時的に進むというもの。全部聴くためには3時からまわる必要がある。まあ仕方がないので面白そうなものだけ。会場に着くと教え子がインフォメーションに。その横には某チェリストのOさんが。御挨拶をしていざプログラムへ。
 いや,楽しかった。あちこちで同時多発的に進む音楽。Oさんは弦楽四重奏でとても奥行きのある演奏をなさる。ハイドンが素晴らしかったが,ショスタコが予想以上に練られた演奏で素晴らしかったです。近くのバイオリン二重奏。二人が小さなブースのあちこちを移動して演奏。部屋の隅2つに陣取った演奏では本物のステレオを楽しみ,その後はお互い背を向けての演奏。茶目っ気もたっぷりでブラーヴォ・グローリー!その他もとても魅力的。もちろん美術館,チェンバーのような響きとも違うし,もちろんコンサートホールとも違う。幼い子どもが大声も立てる。でもそれでいいの。音楽は遍く人を照らしていいの。御大井上道義氏は,ガラス張りの中で「ただいま作曲中」のインスタレーション。インスタレーションとしてはとてもコミカルでよかった。
 そういえば昔から最近までオケ一辺倒だったが,最近になって室内楽の魅力を感じ始めている。ただし生のような良質の音は必須。1人1人の機微が分かるようにようやくなってきた。 

 こんな楽しい企画,チケットもなしで(つまり只で)3時間目一杯楽しめる。21美の普及型イベントの中でも出色の出来だと思うし,そこで会ったアルバイトの学生たちも異口同音にそうだと言っていた。年に一度くらい是非やって欲しいものだと思う。井上御大,来年は「ただいまアナリゼ中」ではどうでしょう?

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