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September 02, 2010

38歳,冷麦に挑む

 冷麦,1.3mm以上~1.7mm未満の麦でできた麺。素麺よりもちょっと太く,細切りのうどんよりもちょっと細い麺。名産地があると聞くわけでなく,私が生きている間にブームになったとも聞かない。お中元やお歳暮,お土産として届いたこともない。そんな冷麦が私の手元にある。この間知り合いが愛媛の五色素麺をお土産に持ってきてくれたとき,なぜか同時に持ってきてくれたもの。五色素麺ではなく,廉価で有名なアベックラーメンなどを作る熊本は五木食品のものである。五色素麺と同様色のついた麺が混じっている。
 よくよく考えれば,私はこれまで意識して冷麦を食べたことがない。いや,ひょっとすると人生の中で口にしたことがないのかもしれない。少なくとも自ら買い求めたことはない。果たしてどのようなものか,残暑厳しい今日,いよいよ口にすることにした。薬味には茗荷と葱,つゆは正金のだしつゆ。4分~4分半茹でろと書かれているところを3分と40秒。水でしっかりもみ洗いしてコシをだした。
 おもむろに食す。素麺より太い。一本一本の噛み応えがややあるが,素麺だって同じようなひとまとまりを噛むわけで,コシはあまり変わらなく感じる。素麺と同じ小麦粉の香りが強く感じられる。その意味ではうどんとはやや一線を画す。そしてうどんほどのコシはもちろんない。
 素麺の清涼感よりは素朴であり,うどんの実質感よりは控えめ。う~ん,何というか「中庸」とか「妥協」とか「小市民的」というか。民の意見を聞きすぎて迷走するバラマキ政治の風味がしないわけでもない。しかしながらこれが現在においても命脈を保っているというのならば,どこかに日本人の気質の味,ノーと言えない日本人の味がするのかもしれない。

 あと3束残っている。ここは冷麦に見習って,ノーといわずに食べようではないか。

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