« 3/31のお弁当 | Main | 新年度だねえ »

April 01, 2011

ボランティアの精神

これは2002年のエントリ,HP日記時代なので再掲
 某役所が,「大学生のボランティア活動に単位を」というものだから,ちょっとだけ思ったこと。
 学生に「まっとうなコンテンツを提供する」大学なら,ボランティアで他の講義を読み替えることは出来ないし,単位にするとなれば自由科目か何かを設けて(卒業には関係しないけど)認めるということになる。大体そうなるには文科省への届け出義務があるではないか!そんな簡単に単位制度を変えて良いと言っているのか?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2002.04.19 奉仕とボランティア
vol・un・teer:〈奉仕・援助などを〉自発的に申し出る[提供する, 買って出る]

本日の朝日新聞

 奉仕・体験活動は、学校、18歳以上の段階に分けて促進策を提示。学校段階では、自治体が作る「ヤングボランティアパスポート(仮称)」に個々の活動内容を記録。高校の単位として認めたり、高校や大学の入試で積極的に評価したりする。
18歳以上についても「パスポート」をつくり、大学で正規科目に位置づけ、ボランティア休学制度など長期の活動をしやすい環境を整える。(23:28)

 小学生の頃の青少年赤十字を皮切りに、長いこと赤十字活動に参加している。このときボランティアというのは自発的かつ非報酬的な活動であると常々いわれてきた。イギリスでは昔からNoblesse obligeといって、豊かな立場のものが弱者に対して無報酬の援助を行う「義務」がいわれているが、これは義務といってもむしろ満たされている立場の「見識」に近い。その証拠に、自らの立場を過ぎた援助はかえって「分不相応」と見なされる。

 ここ10年ほどの教育行政におけるこの流れは、どうもボランティアの精神にそぐわないと多くの人から指摘されているにもかかわらず、なぜこうまで奉仕活動を義務化しようとするのか。これはちょっと昔の教育で盛んにいわれた「徳行」とか「勤労奉仕」とか、なにやらちょっと古い精神性の現れなのではないかと疑いたくなるところである。ボランティアに携わる人を尊敬するのはいい。しかし特典を与えてはイカン。正規の科目として「義務化」したり、入試で点数を与えたりするならば、それは既に「契約」であって、「自発的な自然行為」ではないと思う。

 目の前にあって、やった方がいいと思われることで、今できることを、今やりたいと思ったら、今やる。これ以外に「ボランティア」と呼べる行為はないと思うが、はたしていかなるものか。

|

« 3/31のお弁当 | Main | 新年度だねえ »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/92639/51267057

Listed below are links to weblogs that reference ボランティアの精神:

« 3/31のお弁当 | Main | 新年度だねえ »