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February 23, 2012

南西ドイツ放送管弦楽団 

2012/02/19 石川県立音楽堂 指揮 フランソワ=グザヴィエ・ロト ピアノ 荻原麻未
ラヴェル ピアノ協奏曲第1番  マーラー 交響曲第5番 アンコール プロコフィエフ ロメオとジュリエット

 老舗の冠コンサートとなった東芝グランドコンサート。海外の良質なオケをお安く楽しめる有り難い企画。高校の頃から割と行っている。最初はズデニェク・コシュラーのスロヴァキアフィルで1986年だった。今回は地方ではなかなかお目にかかれないラヴェルのpf協。おまけに金沢は他都市と違いS席でも2000円安い10,000円ポッキリ。それにマラ5なら行かない訳にはいかない。

 今回大手のチケット代理店(P)を使ってみた。どうもこれは座席指定ができず,結局提供された席は3列目の右翼。近すぎると悪い予感。残念ながらこれが当たることになった。

 ラヴェルで予感は的中する。席はピアノの下でヴィオラ・コントラバスの真ん前。ヴァイオリンが遠くに聞こえ,トゥッティでも音が統合されて聞こえない。様々な音色がとけ合ってカラフルに聞こえるはずのラヴェルなのにどうもピンと来なかった。
 ピアノの荻原は実に若いのだが,相当な巧者。ピアノの一音一音の角を周到にとり,フランス音楽らしいまろやかな彩りに仕立て上げている。これに対してオケはやはりドイツ。緻密で確実なサウンドのようだった(こればかりは上記の理由で断言しにくい)。

 

 後半はマーラー。マーラーの交響曲としては比較的聴きやすい曲だが,それでも緻密で大規模な一大構造物である。指揮のロト氏は相当のアナリゼ(分析)と解釈を行なっているようで,この構造物をしっかり押さえているようだった。そのせいかロジカルにオケを鳴らしてはいるが,この曲の持つ陰鬱さや悲しさ,また切なる希望やおおらかな明るさへの希求のようなエモーショナルな豊かさについては,何となく私の考えるイメージと細かい所でいちいち齟齬を来したようにも思う。彼の指揮はどちらかと言うと踊るようで細かいところはなく,フランス人らしく見えるのだが,この雰囲気とも違って面白く感じた。
 オケは良いまとまりを持ち良く鳴る。気づいたのはどうも一人一人が「自分の思い」というのをはっきり持っているように見えることだ。コントラバスの真ん前にいたのだが,指揮とは性格の違う演奏をしている部分が見られた。ボウイングやポジションすらかなり異なるくらいだったのだから。こちらについては非常に楽しそうで,途中からそこばかり見ていたくらいである。

 アンコールはロメオとジュリエット。さすがにこれはまとまって聞こえる。そして楽しいアンコールだった。

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