馬齢
「馬齢を重ねる」という言い回しがある。これといって大したこともしないまま歳だけがすぎる。くらいの意味。44歳になって,概ねそんな感じだなと思う。
もちろん毎日の暮らしを考えれば,もう少し何かをしているのだろう。娘を育て,教師なるものを生業とし,いちおう役回りもやっている気がするのだけれど。「だから何?」みたいな気分がどこかに見え隠れするので,結局は馬齢を重ねているだけのような思いが強くなる。
中年期の課題は「生産性と停滞の葛藤への対処」と言った心理学者がいたけれど,まさにそういう葛藤の中にいるようないないような。
うまく行けば今がちょうど人生の正午,下手すると夕暮れすぎ,いや一日の終り寸前かもしれない。本当は馬齢を重ねている場合じゃなくて,奔馬のように頑張らないとだめなのかもね。
そんなこんなで44歳。思えばよくぞここまで。
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