« June 2016 | Main | December 2016 »

September 30, 2016

荷方の教育実践知識

 20代の時,とある塾の教務主任なんてものをやっている時。毎月のカリキュラムに連載していたちょっとした書き物。今見ると恥ずかしいようなものもあるが,歴史として残しておくことにしよう。
 それでも「まだ院生なのに結構ちゃんと書いてあるよ」と紹介いただいたこともあったなあ。励みになった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「内発的動機付けと外発的動機付け(3月号)」 

 教師や両親、友達などの社会的存在からほめられたり、叱られたりすることによって、学習意欲は増減します。また、自分で問題が解けるようになったり、達成感を感じたりしても学習意欲は増減します。このようなタイプの方法で学習意欲を操作するアプローチを動機付けといい。前者を外発的動機付け、後者を内発的動機付けと言います。
 前者は即効性がありますが、慣れてしまいやすいので効果がすぐに薄れます。後者は獲得が難しいですが、永続性と強力な有能感を与える長所があります。

 「ほめ方の上手な先生」、「叱り方の上手な先生」になることももちろん大切なファクターですが、やはり生徒がついてくるのは「問題の解ける楽しさ」「学習活動そのものの楽しさ」を伝えられる先生です。そう思いませんか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「メタ知識と先行オーガナイザー(4月号)」 

  まず、次の文を考えよう。
 「やり方は簡単だ、まず同じものを探し、一つにまとめておく。今度は右と左で同じものをまとめておくだけで良い。気をつけなければならないのは、右から左へ・左から右へ動かすときは、逆にしておくことを忘れないことだ。」
 この文だけで、「文字式の計算の方法」とすぐ解るならば大したものである。我々の生活は具体的な行動の連続であるが、その一連の行動をまとめて呼ぶためのさらに高レベルの(メタの)知識がある。これがメタ知識である。授業において、これから指導する具体的な内容が、どのような事をするためにあり、他の指導内容とどのような立場にあるかを先に指導することは、生徒にメタ知識を指導することであり。これによって、生徒の理解はスムーズ・確実になると考えられている。
 学習におけるメタ知識の事前提示を、先行オーガナイザーと呼ぶ。ただ単に指導内容をわかりやすく教えるだけでなく、どういう出題のとき使うのか、使えない類題は何かなども、生徒に同時に教えておきたい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


Continue reading "荷方の教育実践知識"

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« June 2016 | Main | December 2016 »