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September 02, 2019

チック・コリア・エレクトリック・バンド (9/1, NHKホール。東京JAZZ)

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1986年のデビュー以来。多分自分の人生の中で最も影響を与えたのはチック・コリア・エレクトリック・バンド。中学で初めて聴いた時、こんな凄いことができる人たちがいるんだと心から引きずりこまれたのである。その後何度かチックのコンサートに行く機会もあったし、何ならコンサートの楽屋に赴いたり、同じ飛行機に乗り合わせて言葉を交わしたりしたことすらある。でもエレクトリックバンドだけは生で聴いたことがなかった。今回の東京JAZZのトリ。これはもう聴いてみたい。そしてなんと中学時代の同級生、NくんとKさんもこれに乗ってくれるという。折しも研究会があった日、NHKホールまで赴く。ホールに入る前には、ストリートのライブを聴きにきていた次兄とバッタリ。来てるのは知ってたけど、そして今週あったばかりだけど。

夜のセットは前半Snarky Puppyという最近人気らしいファンクユニット。初めて聴いたけどカッコいい。綿密に組み上げられたリズムセクションの上に、ソウルフルだったりコンテンポラリーだったりするメロディライン。バッチリ決まったアンサンブルはこれまであまり聴いたことのないタイプ。いや、個人的にはものすごく「買い」。やっぱり新しいサウンドにふれないと歳とっちゃう。

そしてエレクトリック・バンド。マリエンサルもギャンバレもいる中期以降のメンバー。はじめにBeneath Maskから“Chaeged Particles”。イントロからああこれなんだと。メインテーマからアップテンポになり、ウェックルのタイトなドラムがスコンスコンと。これだけでも来て良かったと思う。その後“Trance Dance”、“CTA”と続く。5人がソロをとっていけるのはやはりこの辺。マイルスのCTAはやっぱりやりやすいよね。次はギャンバレがアコースティックギターに持ち替えて“Alan Corday”。Kさん曰く「もうエレクトリックじゃない」w。ギリギリパティトゥッチはエレベだから。
個人的には1枚目から何か聴きたいところ。最後にさしかかってチックが休暇で日本を旅した話。あ、ひょっとしてJapanese Waltzかと思ったが、“Silver Temple”でした。これはカッコいい。これは最初の部分もカッコいいが、途中でアップテンポに切り替わってからがスゴイ。何せ何千回と聴いているので、もうバッチリ入ってくる。もともとなかったマリエンサルのソロ部分は悪いけどウェックルとパティトゥッチの超絶技巧を聴くために集中させてほしい。ウェックルだってもう良い歳なのに、1986年以上にキレッキレのプレイである。いや、これを聴けてよかった。

アンコールもバッチリ応えてくれる。というか、ちゃんとKX-5がでてくる。だとすればあれかあれかのどっちか。そしてここのところお馴染みの観客とのフレーズ・アフタミー。この時点のコード進行でまああっちの方とわかる。最後は“Got a Match”。パティトゥッチの音も、ウェックルの次にどこを叩くかわからなくなるドラムも、そして相変わらず弦跳びの早いギターも。そして以前より音がペラペラしてないマリエンサルのサックスも。もう言うことはない。そしてチック。70を超えてから、それまで以上にフレーズが迸り出る感じで、今回はもう止まらないって感じ。歩いたり、MCをしていたりすると「お爺ちゃん!!w」と突っ込みたくなるが、プレイは今が一番カッコいいかもしれない。

そんなわけで、もう何も言うことはありません。存分に楽しみました。もういつ死んでもいいよ、チックが(6年ぶり2度目)。でもとっても元気そうで、もう一度くらい聴きにいけるかなと思う。3人で感想方々飲みながら、いい時代になったねえと。また聴きに行きましょうね。

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