July 24, 2009

それぞれ見落としてはならない所がある(長文注意)

 巷は選挙の話題で(ちょっとだけ)盛り上がっているようだが、こちらは学期末でバタバタである。そんな中で、気になるニュースが飛び込んだ。民主党の教育に関するマニフェストである。
 今回取り上げたいポイントは次の2点。

・高校授業料の原則無償化
・大学における教員養成の6年化・1年間の教育実習

 前者はこの党が得意とする「一律~化」で、現在ほとんどの生徒が進学する高校を、事実上義務教育と同じ扱いにするというものである。個人的には反対で、教育に関する投資が可能な家庭には「応分の負担」をお願いするのが筋なのではないかと思う。また、これが実施されると、現在でもまだ存在する「中卒」で社会に出る若者にとっては新たな格差を生むことになってしまう。基本的に、支援を要する個人に対して手厚い支援を行うことが重要なのであって、この施策にはやはり同意しかねるのである。

 後者については、教員になるために医歯薬系と同程度の水準を保証しようとするものであるが、これについても突っ込みどころはある。
 まず第一にいえることは、これを実施することが可能な教育機関は「教育学部」中心になることである。多くの教員は教育学部出身者が多いのだが、実際には法学部や理学部、音楽学部や美術学部など「専門学部」出身の教員も少なくない。反対に高等学校の教員免許だけとると、教育学部よりこれらの出身者が重視されるくらいである。高校教員には「東大出」とか「京大卒」のような、一見教員とは無縁そうな大学出身者がみられることがあるが、これは大学で専門の課程と同時に「教職課程」をあわせて履修した学生が教員になっているのである。
 芸術や体育ではこの傾向は顕著で、演奏家やプロ選手と比べても遜色がない教員も多いのである)。
 これらの出身者は、もともと専門を活かした道に進もうとするその1つとして教員を選んだのであって、初めから教員だけを志望しているわけではない。ただ「どこかで」教員に目覚めて勉強し、きちんと(採用試験に受かった「ちゃんとした先生」である。もちろん弊害もまったくないわけではないが、これらの先生も彼らの特色を活かしたところがある。しかし、今後6年制教員養成が始まると、これらの経路から教員になれる可能性は大きく制限される。民主党の関係者がこの辺の事情をきちんと理解しているのか本当に疑問である(実際には学校教員経験者の議員も多いはずなのだけれど)。
 そして、教育実習を1年にするということによって、教員のみを希望する学生以外実習にはいけなくなることになる。それはそれで良いことではないかと思う人も多いだろうが、実際にはこれらの学生も採用試験に不採用になり、窮地に立たされる可能性があるのである。そのリスクのために、他の進路も探りながら教員を目指すということが出来ないなら、「賢い」学生はかなり教員から逃げてしまうのである。反対に、実習まで受けようという学生が全て教員になるとしたら、それはそれで問題だということに気づかないのであろうか。
 そもそも教員の質を向上させようという試みは昔からあって、大学院まで行って学んだ学生に「専修免許状」を与えて優遇しようとしたり、教職大学院を作ったりといろいろあるのである。それでもなお「6年制」にする前に、この実質的な「6年制」があまり機能していないかもしれないことを良く考えてみてもいいだろう。

 この施策についていえることは、「総論ではよさそうに見えるが、個別の事情を一つ一つ見ると、問題満載である」ということであろうか。だから私はどうしてもこの施策を支持できないのである。

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May 23, 2009

短期集中生活改善

・昨日,唐突にエイムスカイシップ(スポーツジム)のカウンセリングを受ける。インボディ測定なるものを受け,結果が出る。 それほど「酷い状況」ではないらしいが,ベストの身体になるには,脂肪はもっと減らさねばならず,筋肉は少々増やすと良いらしい。なので決めた。これから6月末日まで,短期集中で少しがんばってみようと。
 おそらく日常生活を我慢して取り組めるのは,一月が限度と理解し,6月一杯までを集中期間とした。これでがんばれるところまでと割り切って,さてどこまでいけるか。

・初日の改善としては,前日の夕食をライトにすることが出来た結果,体重68.8kg,体脂肪率17.6。これを一応のスタートとする。土曜日としては早く起きた結果,久しぶりに町内の古紙回収に数か月分の新聞を出し,洗濯が終わる。出だしとしてはまあまあの「生活改善」。

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December 11, 2008

明らかに問題がある話2題

・どこぞの都道府県では,職員の新規採用を凍結し,当分社会人経験者から採用をするとのこと。中途採用の功も理解しないわけではないが,それではいつまでたっても若年層が育たないことになる。
 近年「経験者求む」の求人が多いが,それは長期的にみれば人材の減少という著しい社会的後退を意味する。時の為政者や企業のトップが,それを本当に理解しているのか,最近怪しくて仕方がない。さらに,これらの教育を「実学」という名において,大学に転嫁しようとする向きもある。正直なところ,それも冗談ではない。

・発達障害をもつ青年が,刑事事件の被疑者として取り調べられている最中である。本人は「がんばって答える」と言っているようで,弁護士は「一問一答式」の質問にしようとしている。この時点で,自白の確度は著しく低下するといって差し支えないであろう。
 一問一答式の場合,その答えの確信度をきちんととらねば,あいまいな供述も「0か1のはっきりしたもの」になってしまう。また,「がんばって答える」場合,回答に辻褄が合うように記憶の合成が生じやすいことは,Loftusらの研究以来よく知られている。
 今回のようなケースについては,この手の専門家(記憶研究者,発達障害の研究者)らも含めて,慎重にやってほしいと切に思う。それをもって,そこから本当の意味での「責任能力」を問うてほしいのだ。

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November 20, 2008

季節もの&季節はずれ&的外れ

・今年は新型インフルエンザへの態勢が厳しい。1人患者が発見された時点で、学校は都道府県単位で休校らしい。ソースはこちら。まあ死亡率も高いらしいし、妥当な措置なのかもしれない。
 こういうとき、休講になった講義の補講をどうしたらいいだろうと取り越し苦労しているのが私。

・巨峰もまだちらほら見かける中で、イチゴの収穫が始まったらしい。季節も何もあったものじゃない。

・「医者に社会常識が外れた人が多いか?」と聞かれて、世間の常とは違う人が確かにみられるかなあくらいには思うかもしれないが、それと医者としての妥当性とは別だろうなあと思ったりする。
 我が国の総領には、自然科学や社会科学を大学で学んだ人にとっての「社会常識」を送ろう。

 関連があっても、因果とは限らない

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May 30, 2008

同類はどこにでもいるものだ

 330年前に「カシオペアA」という超新星があって,大変明るかったそうだ。ソースはこちら。それはそれでまあ面白いニュースなのだが,某巨大掲示板のスレッドのところどころに
ASAYAKE とか
DOMINO LINE とか意味不明の書き込みが目立つ。

 どう考えても,私よりも年上の書き込みとしか思えない。そしてこのブログの読者で,これに反応できる人はどのくらいいるのだろうか?3〜4名? 少なくとも1人はいるはずなのだが。

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February 19, 2008

大人げないとは思うが

 テレビゲームを研究テーマとして扱っていると,迂闊に「ゲーム批判」に対する反論を述べてはならない気がする。しかしながらまあこういう記事にはコメントしておいた方が良いかと。

 実際はこのような記事

>「周囲の人とうまくかかわることの出来ない子どもが増えたのはテレビ漬け、ゲーム漬けになっているからです」と注意を促す講師は成田弘子さん。NPO「子どもとメディア」会員。蕨市立中央東小学校教諭。
 表情のない子、言葉の習得の遅い子、視線をあわせることの出来ない子が増えてきたと指摘。
>小学生が起こすいたましい事件の原因の一端でもあるとのこと。

 少なくとも言語習得や感情表出についての問題,あるいはその他の問題行動と,上記のメディアの関連についてははっきりとした因果関係を指摘している研究は見られないし(詳細は,荷方,2002,2008などを参照),あったとしてもその検証が必要なレベルで,この「確定的な」主張は「勇み足」と言わざるを得ない。もっと言えば,このようなメディアに長時間曝露されている多くの児童・生徒の中で,良好な発達をしている個人がいれば,それはそれで「反証」となりうるので,極端な断定は避けられたいと思う。

> 「幼児にとっては、テレビは光の明滅による刺激でしかない」と成田さん。電子音の刺激も思わぬ影響を与えるという。  「画像や電子音ばかりになじんでしまうと、人の声や、人との接触を拒むようになります」。

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February 13, 2008

今日のニュースから

主婦の友が休刊となるらしい。確かに毎月読む人は少なかったのだろう。しかし1月号に必ずついてきた「家計簿」は,料理のレシピも豊富で便利そうだった。わが母も長年これを使ってきたのだが,来年からどうするのだろう?
・北関東の友,ステーキ宮のたれに金属片が混入していたらしい。実に残念。激安かつ何となくお腹にもたれるステーキ宮。一部では「やる気減退剤」の混入も疑われていたが(!私がヘタレなだけだが),解明を求めたい。大学時代は安くてお世話になった宮グループ(&宝島)。ヤマダやコジマのような電機業界,東京インテリアやライトオンのような生活業界に深く根さず「北関東勢力」に今後も熱い注目が必要?!

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January 14, 2008

ヤッターマン新作

 石川県では今日からヤッターマンの新作が放送になった。ちらっと見たのだが,まあ水戸黄門と基本的には変わらないノリなのではないかと。昔より「お約束フレーズ」の出現率が高いような気がするのがちょっとだけ気になる。まあ実のところ子ども向けというよりは,ノスタルジックなオッサン向けといえば良いのではないだろうか?そしてこれを見て喜ぶオッサンがいるとすれば,水戸黄門を毎週欠かさず見るお爺ちゃんと基本的にメンタリティは変わらないような気がする(私は楽しませてもらった,少しだけ...)。

 それにしても,次のようなデータを見せられると複雑な思いである。
小原乃梨子 72歳   
八奈見乗児 76歳
たてかべ和也 73歳
滝口順平 76歳

ジャイアンものび太も,それはそれは良い年になっていらっしゃるようで。
で,ついでに調べてみた。
増山江威子(峰不二子)71歳
小林清志(次元大介)75歳
井上真樹夫(石川五右衛門)67歳
納谷悟朗(銭形警部)78歳

峰不二子,ないしはのび太のママが,いまでも艶っぽいということはそれ自体驚異(脅威)かも。

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December 20, 2007

国研と育英会

 行政改革の波が押し寄せる中,国立国語研究所とメディア教育開発センターが廃止となるらしい。どちらにも知り合いがいたりで,割と関係が深いところであるが,これから一体どうなるのだろう。そして,どちらも日本の文化・教育にはそれなりに意義深い機関なのだが,どういうつもりなのだろうと。
 これと反対に,現在のところ日本学生支援機構(旧 日本育英会)はかろうじて対象から免れている。奨学金ばかりが目立つが,実はカウンセリングや学生(生徒)指導など,学生のお勉強以外の部分を陰で支えるところでもある。こちらもまた是非とも残して欲しいと期待。
 そういえば,あと3ヶ月で勤続6年。奨学金(一種,博士課程)は15分の6返還免除である。金額にして166万4000円。ざっと高級軽自動車分くらい。あと9年は頑張ります。そして,クビにならないよう頑張りましょう。

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December 05, 2007

ゆとり教育は知識偏重型ではない

 OECDの学力テストPISAが今年も実施され,日本の学力は低下中とのこと。文部科学省は早くも「ゆとり教育の見直し」を口にしているけれど,特に下がっているのは応用力を中心とした内容である。
 そもそも現在のゆとり型教育は,それまでの知識偏重型・詰め込み型の指導内容から,考える力や「生きる力」へのシフトの一方法として考えられた側面もあるが,それが見事なまでに功を奏していないということでもある。これが以前のタイプに戻したとしても,そもそも思考力に重きをおいていなかった方法で上手くいくとも思えないのだが。
 大学やその他の教育機関で教えていて感じるのは,学力低下が教育内容によっているのではないかということ。どちらかというと,現在の低下は「教育に対する価値観と需要の低下」,すなわち「勉強したくないし,だからしない」という点の方が大きいような気もする。そうなると問題は,社会システムのようなもっともっと大きな問題であり,教育改革ではもうどうにもならないような問題かもしれないのだが,この辺は一体どう考えればいいのだろう。

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November 27, 2007

ヤマハ ベーゼンドルファー買収

 ということらしい。世界の名器を傘下におくのだから,それはそれで良いことかもしれない。この際ヤマハはベーゼンの技術をしっかり学ぶと良いのではないだろうか。
 とはいえ,トヨタがBMWを買収するとか,セイコーがピアジェを買収するとか,そういった感じに見えるな。

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November 20, 2007

阿部寛ショック

 いや,結婚するらしいだけの話。
 ドラマ「結婚できない男」で,「モデルか?」と言われるほどだったが,先を越されるとなんか複雑。
 いや,それだけのこと。

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がんばれヤ□ハ

 ニュース関連のカテゴリーを追加。
 泣く子も黙る(どういう意味かはさておき)ベーゼンドルファー社が身売りするらしい。で,打診先には日本の雄,旧日本楽器社もあがっているらしい。ということで,

ガンバレYAMA□A!!

できればあの音を,日本の技術で(もうちょっと)ローコストで提供できるようになると,もっと嬉しい。

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